PRINCESS 60 インプレッション

PRINCESS 60 インプレッション

英国最大のボートビルダーとしてヨーロッパを中心に世界中で高い評価を集めているプリンセスヨット。海面に浮かぶそのエレガントなスタイルに海上で遭遇したならば、その姿に視線を移さずにはいられない。今回はそんなプリンセスヨットのラインアップの中から、フライブリッジタイプの『プリンセス60』を取材した。このボートを販売した横浜にあるポートサイドは、プリンセスヨットの日本総輸入販売元となるプリンセスヨットジャパンとともに、これまでプリンセスを始めとした多くのビッグボートの販売実績を持ち、こうしたビッグボートのオーナー達から高い支持を集める販売店だ。

まずは、プリンセス60の走行性能から説明していこう。エンジンは標準となるTwinVolvoD13-800ではなく、Cat C18 1015hpを2基掛けし、巡航ベースとなる1,900回転では25ノットを超えた爽快な走りを見せてくれた。その際の消費燃費は266.5L/hを記録。燃料タンク容量は2,800Lであることから10時間航行も可能となり、燃費性能も非常にクオリティが高い事が分かった。そして、フィートを感じさせない旋回性も操船を楽しませてくれる大きな要因になると思う。また、サイドパワー社のフィンスタビライザーを搭載しているため、走行時に横波を受けても瞬時に立て直し、あの不快な横揺れを防いでくれる。そのため、ラフな海況でも目的地までダイレクトなルートで進めるため燃費にも好影響をもたらしてくれるだろう。更には不快な横揺れを防ぐ事で、サロンやキャビン内で過ごすゲストの船酔いのリスクも減らしてくれ、非常に快適な乗り心地を実現してくれるのだ。

細部にまで完璧に拘り抜かれた高い居住性

ここまでで、プリンセス60が優れた走行性能を持っているという事は既にご理解頂けたと思うので、次は居住性を説明していこう。ギャレーも備えたフライブリッジでは見晴らしの良い眺めはもちろん、快適なソファーも完備され、開放的で気持ち良い時間を過ごせる。オーニングも備わっており、直射日光を避けたい場面では活用したいところだ。遮音性の高い船内は明るく、上品なレイアウトで非日常の空間が演出されている。ここでは大勢でのパーティーだけでなく、家族や恋人、限られた仲間だけでのプライベート空間としても利用できそうだ。人の集まるサロンを抜けると、オーナーズステートルーム、フォワードゲストキャビン、スターボードゲストキャビンがあり、どれもシャワー&トイレが備わっているため、それぞれのプライベートはしっかりと守られているのだ。このようにプリンセス60は高い走行性はもちろん、細部にまで完璧に拘り抜かれた最高品質のクオリティを持つボートであった。

PRINCESS 60
全長 (パルピット除く) 60ft 3in (18.36m)
全幅 15ft 10in (4.83 m) ドラフト 4ft 2in (1.27m)
乾燥重量 25,000 kg (55,100lbs)
燃料容量 615 gal/739 US gal/2,800l
清水容量 175 gal/210 US gal/793l
エンジン Cat C18 1015hp×2基
クルージングスピード 25〜26ノット (最高速 32.5ノット)

取材協力:プリンセスヨットジャパン 神奈川県横浜市神奈川区橋本町2丁目1-30 TEL: 045-441-7700 URL: http://www.princessyachts-japan.com
株式会社 ポートサイド 神奈川県横浜市金沢区白帆4-2マリーナプラザ4F TEL:045-770-6141 URL: http://www.portside-marine.com

プリンセスヨットジャパンのホームページを見る
ポートサイドのホームページを見る

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