SeaRay 350 SUNDANCER インプレッション
波を切り裂く躍動感溢れる走りで操船者の心を魅了する。風格すら漂う気高いフォルムからは想像しにくい抜群の乗り味が楽しめる。シーレイ350サンダンサーは居住性の高さはもちろんのこと、走る楽しみをステアリングを通じて伝えてくれる1艇だ。シーレイのスポーツクルーザーシリーズは走行性、デザイン性、居住性のどれをとっても高いレベルで設計されており、マーケットシェア世界No.1ボートブランドとして、日本のみならず世界的にも高い評価を受けている。今回そんなシーレイの人気シリーズにラインナップされている350サンダンサーの魅力に迫っていこうと思う。
まず、走行面に関しては300hp×2を誇るエンジンは反応も良く、スロットルを徐々に倒していくとスムーズに加速していく。プレーニングに入るまで時間は掛からず、ここでもストレスなど感じない。最高速度は36ノット(5,110RPM)で、燃料消費は192Lと数値は非常に優秀。更に4,000RPMでも25ノット出ており、燃費消費も115Lであった。これは燃料容量が871Lであることを見ても、長めのクルージングにも十分対応してくれるだろう。また、旋回性に関してもステアリングを切ると、鋭い角度でコーナーリングをバッチリ決めてくれるあたり、ゲストとして乗っているだけでも十分魅力を感じられそうである。
せっかくシーレイに乗ってクルージングに出掛けるのであれば、もっと遠く、もっと違う場所に行きたくなるのではないだろうか。せっかくの休日に仲間やパートナーを横に連れて、パワフルな走りと極上の乗り心地を味わう。これだけでも週末の質がワンランク上がるだろう。そして、ただ操船していても、ただステアリングを切るだけでも、心の奥底にワクワク感が生まれる。そんな魅力的な走りを多くの人に体感して欲しいものである。一度シーレイの中に足を踏み入れ、その圧倒的な走行性能とラグジュアリーな空間を味わう事が出来れば、今以上にシーレイの魅力を感じていただける筈である。そしてお洒落な外観はマリーナにおいてもその存在感を発揮してくれる。
優雅に浮かぶフォルムには華があり、陸上からの視線を惹きつける。マリーナに浮かべておくだけでもその姿は非常に映えるのだ。また、船上パーティーを主催し、気の置けない仲間を集めて美味しい料理やお酒を囲んでみてはいかがだろうか。コックピットにはBBQグリルや冷蔵庫も完備されており、優雅で快適なパーティーを楽しめることだろう。また、広さも十分あり、仲間同士ではしゃいでいても狭さを感じず、ストレスを受けることは無さそうだ。そこには日常とは違ったラグジュアリーな時間が流れており、いつもとは一味違う優雅な時間を心ゆくまで堪能して欲しいと思う。
他にもコックピットにはクルージングをより快適にしてくれるための要素があらゆるところに備えられており、多機能で便利なデジタルダッシュ(GPS)は現在地はもちろん、メーター類の表示、音楽のセレクトまで幅広く使いこなす事が出来る。そしてジョイスティックを操作する事で、35フィートあるボートをいとも簡単に動かせてしまうのだ。これによって強風時の離着岸もサポートされ、初心者でも安心してクルージングに出かけられるのである。シートもポートラウンジシートやポートC型シートを装備しており、シートの感触も非常に良く、走行中でもしっかりと体の重みを吸収してくれる。そしてポートC型シートはサンパッドへ変換も可能であり、自分の遊びのスタイルに応じて使い分けるのも手だ。コックピットの足元はチークデッキのため、全体的に清潔感があり、海に浮かびながらここで休憩しているだけでも十分に休日を満喫出来てしまう。
キャビンは非日常のムードを演出してくれる
コックピットからはそのままキャビンへのアクセスも可能で、クルージングで疲れた時や雨が降った時、または、マリーナステイで夜ボートに泊まる際にも有効的に活用出来る。キャビン内に入ってまず感じる事は天井の高さだ。一眼見るだけでも素直に広いと感じ、35フィートとは思えない程キャビンにはゆとりがあり、中の雰囲気も落ち着いた空間が広がっている。Vバースのダブルベッドは寝心地も抜群で体全体を大きく包み込むような安心感を感じながらリラックスして寝る事が出来るだろう。ダイネッティテーブル&ソファーはゆっくりと食事やアルコールを楽しむ空間として、宴の雰囲気をより良い時間に変えてくれる。
もちろん本格的なギャレーやテレビも備わっており、不便さを感じる事も無い。普段と変わらない夜でさえ、ボートステイならそれをより特別な時間に導いてくれる。他にも、トイレ&シャワーもしっかり完備されているので、逆に不自由なところが見つからない程快適である。また、ミッドバースもエントランスから高さが十分で、用途に応じてベッドもダブルとツインで切り替えて使用する事も可能。このように高い居住性を持ち合わせた350サンダンサーは走りの爽快感だけでなく、マリーナステイやボートステイといったシーンにおいてもハイレベルなキャパシティで我々の満足度を高めてくれる今シーズン注目していきたい1艇であった。
Sea Ray 350 Sundancer 全長 10.67m 全幅 3.45m 乾燥質量 7,158kg 燃料容量 871L 清水容量 151L 定員12名 航行区域 沿岸区域
最高出力 300hp×2 搭載エンジン 350 MAG MPI SEACORE AXIUS/BⅢ×2
¥50,760,000(税込) ※金額は試乗艇価格です。オプション等の詳細はお問合せ下さい。
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