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国際VHF無線の必要性

今回は前回に引き続き無線機に関して書いていこうと思います。

船舶での通信手段は、総トン数100トン以上であれば国際VHFが義務になっていますが、
それ以外の小型船舶は任意であり、プレジャーボート等では国際VHFを
簡単に装備することが難しかったのですが、平成21年 の電波法等の改正により、
船舶の種別にかかわらず、安価で容易に国際VHFを搭載できるようになりました。
これにより、世界共通のルールである「16チャンネル」をワッチすることができ、
危険回避や救助要請等にも使用できるようになりました。
本船や漁船、プレジャーボートの区別無く交信することが出来ますし、
別チャンネルを使用すれば、仲間同士との通信も可能です。

国際VHF(船舶共通通信システム)とは?
船舶航行の為の通信に使用する国際的なシステムです。
150MHz帯を使用し、船舶において遭難・安全通信、港務通信、
電気通信業務、水先業務等に使う無線通信システムで、
全世界的に使われているため「国際VHF」と呼ばれています。
総務省では、船舶のより安全な航行を実現するため、
小型船舶等に任意で設置することができる安価な国際VHF機器の普及を図るべく、
平成21年に「船舶共通通信システム」として制度の整備を行いました。
国際VHFは、航行の安全に関する重要な通信を行うものとして 多数の船舶に利用されています。

国際VHF無線機を使用するためには、第2級(3級)海上特殊無線技士の資格が必要になります。
第3級海上特殊無線技士は、携帯型5Wを使用する場合出来、
据置型25Wを使用する場合は第2級海上特殊無線技士が必要となります。

*無免許で無線を使用すると罰則があります。
無線局免許を受けずに国際VHFを運用した場合は、
1年以下の懲役、または100万円以下の罰金に処されますのでご注意を!

海難事故の種類としては、衝突事故が一番多い事が報告されています。
また、事故の原因としては、見張りの不十分、操船不適切が多いのが現状です。
事故原因の高い衝突ですが、連絡が出来れば衝突が回避される可能性が
非常に高いということが分かっています。
現状、大型船は国際VHSが搭載されていますが、
プレジャーボートは携帯電話などの通信手段に頼っていることが多いため、
船舶の規模・船種を問わない相互の通信ができないのが現状です。
そのためにも、プレジャーボートであってもやはり無線の装備は自分の身を守るためにも
必要な手段として考えていただきたいと思います。

お気に入りの中古ボートが決まったら、海に出るのも楽しみになると思います。
最悪の可能性も考慮しつつ、安心して海を楽しむためにも、
無線機の必要性をご理解いただけていれば幸いです。
まだ欲しい中古ボートが決まってないという方は、
これからイメージを膨らませて、理想のボートライフを思い描いてくださいね!

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無線機の必要性

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